土曜日、下の少年が、黙って私に高校からの茶封筒を渡してくれた。
「 !!! 」
高校のPTA役員の嘱託状かと思い、一瞬、血の気が引く。
下の少年の方が、私の顔色に気が付いて笑った。
「 ちがうよ、おかあさん。 おめでとうだよ 」
「 ?? 」
慌てて、封のされていない封筒から書状を2枚出すと、
仁のX線再検査の結果だった。
「 異常所見なし 」
この度、生まれて初めて健康診断のX線で引っかかり、再検査を申し渡された。
要精密検査は、全校生徒で6名だと言う。
「 息をちゃんと止めんかったんじゃろ? 」 と彼をからかいつつ、
実は不安だった。
バスケット部入部以来、全く休みなし。
毎日這うような状態で帰って来て、夕食も食べられない。
肋骨が全部数えられるような細っこい身体。
花粉症の症状も酷く、咳も続く。 見るからに息も絶え絶え。
もしかして、もしかして?
ツベルクリン反応検査やBCG接種が廃止となって2年。
家庭で余程の注意をしていなくちゃ、
結核に罹患しているかどうかわからない。
毎年毎年4万5千人は新たに罹患しているという結核。
いくら15歳以下の小児例が毎年200~230人とはいえ、
こんなところで経費節減するなんて、許せない。 云々。
かなり腹を立てたし、心配もしたのに。
学校からの茶封筒を見た途端、
君の結核疑惑もきれいに忘れ果て、
「 すわ! PTAの役員だ! 」としか
連想できなかった
薄情な 心弱い母を許してね。
母は、中学校の顧問で手一杯なんだ~よ。
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ひとまず異常なしということでおめでとうございます。
結核といえば、いつぞや「本当は怖い家庭の医学」でもやってたんだけど、何十年と結核菌を持っている人が年をとって発症することもあるとか・・・。それでその周りの人が「風邪」と思っていたらうつってしまったとか・・・!!あ~怖かった!!
あの固まったペンギンちゃん、インパクトがありますね~!!