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今日も元気で

今、生きて在れることに感謝し、限られた生を慈しみ、楽しんで、感謝のなかに在ろうと決意中。

追悼 灰谷健次郎氏









     昨夜、こままさんち で 灰谷健次郎氏の訃報を識り、大ショック。

     何も書き込めないまま、帰ってくる。 


     今朝の朝日新聞では、氏の訃報にかなりのスペースを割いてあり、
     やっぱり、本当だったんだ、、、と改めて悲しくなった。



木々



     
     学生時代、氏の『兎の眼』が刊行され、教育学の先生が大絶賛して勧めるので、
     逆に冷静に、ちょっと距離を置いて読むつもりで、手にした。

     ところが、ほんの数行読んだだけで、
     そんな私の底の浅いスタンスなど何処かへぶっ飛んで行った。

     とにかく面白い。 新卒の先生が主人公というのがまた身近でイイ。
     熱血だけど、クサくない。
     さらりと書き綴られたなかに、深いもの、熱いものが後から効いてくる。

     17年間小学校教諭でいらっしゃっただけに、
     書き込まれる子どもたちをめぐる全ての場面がリアルで、自然で、白々しくない。


       、、、以来、ずっと、氏の著作を追い掛けて来た。



     その氏がライフワークとされた『 天の瞳 』。

     読売新聞社から連載の話があり、諾否で迷っていたとき、
     氏が師と仰ぐ小宮山量平氏に

     「これこそが子どもだという、あなたの子ども像を完成させなさい」 と言われ、

     「わたしはこの言葉を素直に、心の糧として『天の瞳』を書いた」 のだそうである。
                                (読売新聞 1995年9月)

     
     こうして生まれた『 天の瞳 』は、
     主人公である倫太郎とその仲間たちの成長過程を追う長編シリーズとなり、
     保育園入園からスタートした倫太郎も中学生。

     まさに佳境と言える、あすなろ編2で、読めなくなってしまったなんて。


      こままさんのおっしゃる通り、


         > 先生の倫太郎くんは永遠に中学生。
         > これからは、私たち読者が、
         > 彼をそれぞれに成長させていく。

         > 先生、それでいいんですよね?


     非行問題に向き合おうとする1年生の倫太郎たち、
     おばあさんが亡くなって一人になった知的障碍者シュウちゃんの今後を、
     皆で懸命に考える倫太郎たち。

     できることをできる形で、とはどういうことか。
     こころ寄せ、共に生きる、ということはどういうことなのか。

     私たちがそれぞれに倫太郎を成長させていく。

        ひとに添い、ものに添い、他者とつながり、いのちを尊ぶ。

     私たちが倫太郎を育て、私たちが倫太郎に育てられる。


              私たちは氏から、たくさんの素晴らしい作品をいただいて来たけれど、
              この、成長途中の倫太郎たちが、
              私たちが氏からいただいた、最高の贈り物なのかも。

                       、、、氏のご冥福を、こころからお祈り致します。
   



ペン雨



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[ 2006/11/24 00:00 ] 読みました^^*☆ | TB(0) | CM(12)
Re:追悼 灰谷健次郎氏
私も追悼の日記を書こうと思ったけど、言葉にならなくて。

今、この時に亡くなるなんて。。。

子どもが成長するとは

大人の責任とは

心を添わせ

言葉に、行動にするとは

生きるということを氏の作品から学びました。

それを読んで、生かせるかどうか、

それが私の宿題なのでしょう。

ただただご冥福をお祈りして。
[ 2006/11/25 05:54 ] [ 編集 ]
Re:追悼 灰谷健次郎氏(11/24)
ワタシも大ファンです。

灰谷健次郎氏の小説。



今この時 まだ 彼の小説を知らない大人や子供

是非読んでもらいたいです!

彼の心をすべて理解し実行は出来ないけど ほんの少しでも みんなが そんな気持ちになって 一人一人がほんの少し実行できるといいな。。。

[ 2006/11/25 10:50 ] [ 編集 ]
Re:追悼 灰谷健次郎氏(11/24)
はい・・・

りうりうさんの記事を読んで、

また涙・・です。

先生・・きっとおっしゃりたいこと、

たくさんあるでしょうに・・。



頑固でなかなか人を認めない旦那が、

灰谷さんがテレビで語っておられたのを一目みて、

「この人は本物や」と言っていました。

「あたりまえやん!」と自信を持って言いました。

旦那が認める人の基準は、

テレビやマスコミや世間に媚びない人間。

まさにそのものの方でした。

しばらく、灰谷作品を読み直します。

また、いっぱい怒られちゃうんだろうけど・・(笑)。





[ 2006/11/25 16:21 ] [ 編集 ]
「言葉にならない」
ほんとに>ゆうやけぐもさん



私も一昨夜、こままさんちで識ったときには、「うっ」と胸が詰まったような想いがし、

何も書けませんでした。 何も。



 > 今、この時に亡くなるなんて。。。



そうなんです。

今こそ、読み直したい、噛んで含むように、こころに沁み込ませたい。

そんなような作品ばかりなのに。



道標、というものを見失ったような、そんなこころもとない想いを味わいました。

んでも、それではダメダメなんですよね!



氏の悲報を契機に、また氏の著作があちらこちらで取り上げられ、

新たにたくさんの方々の胸を打ち、広がっていってくれますように。

[ 2006/11/26 01:17 ] [ 編集 ]
Re:追悼 灰谷健次郎氏
灰谷さんの小説をほとんど読んでいませんが灰谷さんの詩(言葉)が好きでした

最近刊行された朝と夜の写真集も欲しいなぁ~と思っていたので日記読ませて頂いて驚き寂しい気持ちです

ご冥福をお祈りします(:_;)
[ 2006/11/26 01:19 ] [ 編集 ]
「今 このとき」
まさにいま、このとき、ですね>tiara_pittさん



 > 今この時 まだ 彼の小説を知らない大人や子供

 > 是非読んでもらいたいです!

 > 彼の心をすべて理解し実行は出来ないけど

 > ほんの少しでも みんなが そんな気持ちになって

 > 一人一人がほんの少し実行できるといいな。。。



小学校の入学時に、保護者の入学祝として、『兎の眼』や『太陽の子』を配布して欲しい、

なんて思っちゃいました。

夏休みに保護者へのディベートを前提とした【課題図書】にしちゃってもいいんだけれど、

そんなのは氏が嫌がられるんだろうなぁ。。。。

んでも、ひとりでも多くのひとに繙いていただきたいですよね!

[ 2006/11/26 01:28 ] [ 編集 ]
「このひとは本物や」
良かったですね!>こまま1023さん

こままさんの大好きなご夫君が、大好きな先生を褒めて下さったんですね^^*☆



 > 旦那が認める人の基準は、

 > テレビやマスコミや世間に媚びない人間。



媚びや諂いは、氏から1番遠くに在るであろうもの、ですよね。



 > しばらく灰谷作品を読み直します。

 > また、いっぱい怒られちゃうんだろうけど・・(笑)。



はーぃ。 私もですぅ。

いっぱぃ怒られながら、いっぱぃ再確認をし、また、新たな発見を致しましょう^^*☆

[ 2006/11/26 01:39 ] [ 編集 ]
『ひとりぼっちの動物園』
『ひとりぼっちの動物園』の前書きに>萪柊さん

有名な言の葉が刻まれていますよね☆



    あなたの知らないところにいろんな人生がある。

    あなたの人生が

    かけがえのないように

    あなたの知らない人生も

    また かけがえがない。

  

    人を愛するということは

    知らない人生を知るということだ。

                (あかね書房、1987)



小説のなかにも、たくさん書き留めておきたい言の葉が散りばめられています。

またお時間許す時に、繙いてごらんになってみて下さいね。



 > 最近刊行された朝と夜の写真集も欲しいなぁ~と思っていたので



う。 これは識りませんでした(汗)。

探してみます。 情報、有難うございます☆☆

[ 2006/11/26 01:47 ] [ 編集 ]
ごめんなさい(>_<。)
りうりう*さんごめんなさい

とんでもない間違いをしてしまいました

「あさ/朝」「よる/夜」は谷川 俊太郎さんでした

「大地の子」も「天の瞳」も読みたいと思っていてなかなか読めず、谷川さんの写真集&詩集(写真は別のカメラマン)も見たくて両方手にとってまた本棚に返したのです

でもご迷惑をかけてしまって本当にごめんなさい、反省してます
[ 2006/11/26 18:04 ] [ 編集 ]
谷川俊太郎さんでしたか~^^*☆
了解です>萪柊さん

全然大丈夫。



 > 「あさ/朝」「よる/夜」は谷川 俊太郎さんでした



谷川俊太郎さんも勿論好きです。

んでもって、↑ 識りませんでしたら、イイ情報をいただきました。



 >「大地の子」も「天の瞳」も読みたいと思っていてなかなか読めず、



『大地の子』は山崎豊子さんですね^^*☆

ドラマは観てませんが、原作を持っています。

涙が止まりませんでした。、、、って、

もしかして『太陽の子』とお書きになったおつもりだった?(汗)。

ありゃりゃ~。(滝汗)。

[ 2006/11/26 21:58 ] [ 編集 ]
本当に残念です
私も灰谷さんの本を学生時代に出会い、子供に関わるサークルにいたこともあり本当「兎の眼」「私の出会った子どもたち」「太陽の子」等真剣になって読みました。 何も苦労しないで育った自分に人の

心の痛みがわかるのだろうかと悩み、そして「太陽の子」の先生の「痛みは分かることはできないけれども一緒に考えることは出きる」(少し違った表現かも)という言葉に救われたことを覚えています。

最近では「天の瞳」を読んでいて今の子供たちを

めぐる厳しい状況の中灰谷文学が見直させなくては

いけないと思っていた時だけに本当に残念です。

出きるところからでも灰谷さんの思いはつなげていきたいとは思いますね。中学、高校生の子を持つ

1人の親としても。
[ 2006/11/26 23:51 ] [ 編集 ]
Re:本当に残念です(11/24)
はじめまして!>手稲のきんちゃんさん

メッセージを有難うございます☆☆



学生時代に灰谷氏に出逢われた由、ご一緒ですね!

少し前に氏の本と学生時代に出逢われる御方というのは、その殆どが、

教職を目指す御方、図書関係の職業に進もうと思っておられる御方、

子どもたちと接点を持たれる御方でした。



現実の具体的事象に対し、教師としてどう在るべきか

 → おとなとしてどう在るべきか

 → ひととしてどう在るべきか。

楽しく読み進むうちに、自分だったらどうするか、と、否応なく向き合わされていきますですね。



 > 「痛みは分かることはできないけれども一緒に考えることは出きる」



まずは、寄り添うてみる、ということ、ですよね^^*☆

そして『天の瞳』では、そこから、もう1歩踏み出そう、といったお考えを端々に感じます。



 > 出きるところからでも灰谷さんの思いはつなげていきたいとは思いますね。

 > 中学、高校生の子を持つ1人の親としても。



はぃ。 是非!

この悲報を逆に契機として、

灰谷ウェーブが起きないものか、起こせないものか、と想いを廻らせています。

[ 2006/11/27 09:56 ] [ 編集 ]
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