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今日も元気で

今、生きて在れることに感謝し、限られた生を慈しみ、楽しんで、感謝のなかに在ろうと決意中。

続・海外ホームステイの修学旅行(訂正・追記あり)





以前、『 海外ホームステイの修学旅行 』 について日記を書いたが、

一昨夜、究極の?『海外ホームステイの修学旅行』をTVで観た。


ご覧になられた方がいらっしゃるだろうか。

朝日放送系列の『 素敵な宇宙船地球号 』で放映された、
広島工業大学附属広島高校の修学旅行(研修旅行)である。


広島工業大学そのものが、まだ設立50周年を迎えていない。

その附属校として、30数年前に、
進学校として、中高一貫の附属学校(男子校)が設立され、
9年前に男女共学校となった。
今春は、卒業生220名中、半数の110名が国公立大学へ進学している。


「自分たちの教育は、自前のプログラムで」という
進学校としては、ユニークな基本姿勢を持つ中高一貫校で、
中学では「人間」「読書」「創造国際」という教科、
高校では、「人間」「国際」「自然」などの教科がある。

私の高校時の友人は、ここの高校国語の教諭で、
いつもとても楽しそうにしている。



また、ここの中学校は、毎年うちの会社に企業研究、体験学習に来る。

すっかり社会科の先生と親しくなり、いろいろと話は聞いていた。
この度、修学旅行にTV取材が入ったから、と連絡を受け、
夫ともども楽しみにしていたのである。



この高校には、修学旅行(研修旅行)が複数コースあり、
生徒がそれぞれに、自分のテーマを選び、積極的に参加しているとの由。


TVで取り上げられたのは、このなかの

マレーシア・ボルネオ島 サラワク州 への旅


この高校は、7年前から、このコースをつくった。


テーマは【 生きる力を育てる 】。


長い間、自然と均衡を保ち、共生してきた現地のひとびと(先住民)の住む、
伝統的な住居(ロングハウス)で、ともに1週間を過ごすのである。


3年前にやっと電気が通ったという、
世界ウルルン滞在記そのもののような研修旅行。


このコースを選び、許されるためには、
学内で、事前学習をみっちりやり、さまざまな試験を受け、
本当にヤル気のある生徒たちだけが許される。

今回は17名の生徒が行けることになった。


10時間の渡航時間。 現地までは道路もないため、船で行く。



やっと到着した木製の桟橋のような場所で、
土地のひとたちによる歓迎の儀式が行われる。

この儀式を終えないと、村には入れない。

儀式とは、土地の人々にとって、大事な財産である豚を殺して、
客人を歓迎するのだが、殺す役目は、客人がしなくてはならず、
高校生たちは、震える手で、豚に槍を刺す。

この豚は、その夜の歓迎の食事に使われるのである。


覚悟して来たものの、高校生たちの手足は震え、
女子生徒を中心に泣き声がもれる。


こうして、土地のひとたちに受け入れられた彼らは、
2週間、土地のひとたちと寝食を共にし、日常生活をも共に行動していく。
鶏をしめて、食事にするための下ごしらえも共にする。
トイレは川。 シャワー代わりの川。 ゴミを捨てるのも川。


大自然にも学びつつ、世界太古の森と言われる森が、
主に日本の合板となって、輸出されるために、
木々がどんどん伐採されて丸坊主になっていく様子を目にし、


その工場へ働きに行き、都会へ出て行く土地の若者も出始め、
ここ数年で、この地でも通貨が流通するようになった。

伝統的な智恵より、現金そのものが重んじられ、
「現金」がないと生活できなくなっていくことを嘆く、長老の話を聞き、

農薬を使うようになって、たんぱく源である、カエルや魚が
半分、3分の1しか取れなくなっている。

自然に還らないポリ袋やペットボトルが、
無造作に、ゴミとして川に投げ捨てられていくのを目にし、

数年後は、大きな道路が通るようになって暮らしやすくなる、との
村民の喜びの声を聞き。


大きなショックを受ける高校生たちは、
「違う」、「このままではダメだ」と思う。

しかし、自分たちが、
如何に便利で安楽な日常生活を送っているかを肌身で感じ、

これから、大自然の恵みを捨て、
そうなって行こうとしているひとびとに掛けられる言の葉は、、ない。


考え込みながら1週間を過ごし、すっかり仲良くなった土地の人々に、
抱きついて大声で泣きながら、別れを告げる高校生たち。



「 事前学習で机上に学んだことを、体験し、実践し、
  はじめて、自分のものになった気がする 」 と語った少年がいた。


いのち を 生身で感じ、自らの生きる力に変えていく。



環境・自然・他文化を識り、いのちを識る。

まさに凄い総合学習の仕上げ、となる研修旅行だと感じた。


帰国後の彼らのレポートは、どのようにまとめられていくだろう。

これからの彼らの進路、行く末、に思いを馳せる。

たった30分足らずの番組だったが、とても心に残った。



※ 語りは、室井滋さんだった。
最初、弥々さんの声かと、思ってしまった。


ペン飛込



追記) この旅行のもうひとつの目的は、植樹だった。

    日本へ合板を送るため、丸坊主になっていく世界太古の森。
    そこへマングローブの苗木を200本、生徒たちの手で植えた。

    朝日放送HP内での紹介ページ
    【 http://www.tv-asahi.co.jp/earth/midokoro/2005/20050925/index.html 】

    広島高校の社会科の先生が、昨年、本を出されました。
    『生きる力を育てる修学旅行 ~いのちの森サラワクで学ぶ~』
           野中春樹 著/コモンズ/ISBN 4-906640-78-8





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Re:続・海外ホームステイの修学旅行(09/27)
そういうのに参加したい!と思うだけでなく、実際に参加する子というのは、

恐らく どこかでやはり良い体験をしそうな気もします。

そんな不便な所へなんでわざわざ・・・と嘲笑する若者の方が多そうだなぁと、

思う私も ひねくれ者ですね(ーー;ゞ
[ 2005/09/27 23:37 ] [ 編集 ]
嘲笑する側、される側
_AZ_さん、彼らは『嘲笑』されてしまうでしょうか。



その「嘲笑」されること、そのものに。

嘲笑する側、される側。

大きく横たわる溝を埋め、いつかは共に考えていけるよう、

なんとか上手に、彼らの体験を伝えて行ってくれないかな、と願います。



それが、たちまちの彼らの命題かも知れませんですね。



この学校のHPは、かなり充実していて、

高校の研修旅行のページは

http://www.it-hiroshima.ed.jp/fuzokuhp_j/home_j.html にあります。



今年の選択コースは

マレーシア、イギリス、アメリカ、北海道、屋久島と5コース。



そのなかでマレーシアを選択した生徒たちは、

事前学習を半年かけて、みっちり行ったようです。



ヤらされてるのではなく、生徒たちが自ら志望しているのが凄いですよね。



実は私も、最初聞いたときには、ちょっとヒきました。

わざわざ、なんでそこまで行かなくてはならないのか。



んでも、太古の森が伐採されて丸坊主になっていく姿を

高校生と共に画面で観たとき、、、、ちょっと言の葉が出なかったな。



社会科の先生、昨年、本を出されました。

『生きる力を育てる修学旅行 ~いのちの森サラワクで学ぶ~』

           野中春樹 著/コモンズ/ISBN 4-906640-78-8

[ 2005/09/28 00:40 ] [ 編集 ]
賛否いろいろあるでしょうが。
高校生たち、ものすごい経験をしてきたんですね。

きっと一生忘れないでしょうね。

うらやましいような、自分じゃきっとへこたれちゃいそうな。複雑な気持ちです。



ナニもそこまで行かなくても、て言う意見はあるでしょうが、そこまで行く経験も価値あることなのだから、行ける機会を作れた彼らにやはり良かったねと言いたいです。

それにしても、日本って世界中のいろんなモノを奪って繁栄してるんですね。話を聞くだけでも考えさせられます。(物質文明に侵された私が言っても説得力無いけど)
[ 2005/09/28 01:10 ] [ 編集 ]
Re:賛否いろいろあるでしょうが。(09/27)
ぅん>あ~さんままさん

私も前半は複雑な気持ちでした。



んでもやっぱり、凄い!と。

高2から高3への春、ちょこっと米国の家族のもとへ旅行した私でさえ、価値観がゆさぶられた。

ましてこのお子たちの体験は!



んで、これが7年間続いてきたということ。

続けてきたこの先生の熱意も凄い。

3年前までは電気もなく、年々、変化していくこの土地を見て来られて、

どんな想いでいらっしゃることか。



 > ナニもそこまで行かなくても、て言う意見はあるでしょうが、そこまで行く経験も価値あることなのだから、行ける機会を作れた彼らにやはり良かったねと言いたいです。



ぅんぅん。 ありがとーです。

私が御礼を言うのもヘンだけど、私も本当にそう思ったから。



 > それにしても、日本って世界中のいろんなモノを奪って繁栄してるんですね。話を聞くだけでも考えさせられます。(物質文明に侵された私が言っても説得力無いけど)



生徒たちは、いろんなことを感じ、いろんなことを想い、いろんなことを抱え込むんですよ。



んで、今在る自然を大事にして欲しい、変わらないで欲しい、と想い、言いたいんだけど、

自分たちがとても便利で楽な生活をしておりながら、

このひとたちに「変わるな、このまま辛抱せよ」とは言えないんですよね。



きっとこの旅行は、生涯、彼らの頭から胸から離れない。

日本の次代を担う彼らが、今後、何をどう考え、どう行動していこうとするか。

茨の道でしょうけれども、私は、胸が躍ってしまいます。

[ 2005/09/28 03:42 ] [ 編集 ]
Re:続・海外ホームステイの修学旅行(09/27)
生きるということ。

生かされているということ。

このコースを7年も継続しておられる、先生方の熱い想いが伝わります。

参加したお子達大きく成長して帰ってくるのでしょうね。そこで学んだ事、役立てて欲しいです。
[ 2005/09/28 09:23 ] [ 編集 ]
Re:続・海外ホームステイの修学旅行(09/27)
その番組、見たかったなあ。

我が家はその手のドキュメントは大好きですね。

ボーイスカウトに入れたのも、野外生活を通じて

生きることを考えて欲しかったからでですが、

昨今の親事情が、ゆるい野外生活に反映されております。

そんな体験をさせたい!

こんなぬるい生活では生きる力は育たない!

と叫びながら、コンビニへ歩く自分が情けない...
[ 2005/09/28 09:39 ] [ 編集 ]
きっと生涯
ゆいぽんちゃん。さん

あたたかな激励の言の葉、有難うございます^^☆



TVを観ただけの私でも、このお子たちの体験がこころに刺さりました。

きっとこのお子たちのこころには、生涯この体験が在り、

彼らの精神の大きなバックボーンになってくれるものと感じましたです。



強烈なものに支えられるということは、

必然的にそこから四方八方に思索をめぐらせ、

こころ勁く志高く在れるのでは、と思います。

[ 2005/09/28 17:35 ] [ 編集 ]
まだ予告movieが観られるようです☆
まめのゆさん

朝日放送のHPに行ってみました。



 > その番組、見たかったなあ。



【 http://www.tv-asahi.co.jp/earth/midokoro/2005/20050925/index.html 】



ここに概要が出ており、まだ予告movieが観られるようです。



 > ボーイスカウトに入れたのも、野外生活を通じて

 > 生きることを考えて欲しかったからでですが、

 > 昨今の親事情が、ゆるい野外生活に反映されております。



お子さんがボーイスカウトに在る保護者さんは、ご自身がその体験をされている場合が多く、

そのスカウティングの内容を考えれば、学校教育とこのスカウティングが連動していれば、

何も怖くない、というような気が致しますですよね。



しかし!!

ボーイスカウトのなかですら、

「昨今の親事情が、ゆるい野外生活に反映」されているようであるなら、

学校教育ではおして知るべし、、、なのでしょうか。



 > こんなぬるい生活では生きる力は育たない!

 > と叫びながら、コンビニへ歩く自分が情けない...



はぅぅ。。。やはり、まずは私たちから、、、ですよね。。。。orz.....

[ 2005/09/28 17:50 ] [ 編集 ]
Re:続・海外ホームステイの修学旅行(09/27)
ほうほう、この番組は未チェックであった!

残念!

どんな現場でも、その事に費やし傾けた心の重さ分だけ、得るものもあるものだのう^^



で・・・へぇ、キャラも室井滋・・・っていうか

室井滋が演じてる、たけしの母ちゃんが吾ですなぁ~まさに・・・
[ 2005/09/28 19:12 ] [ 編集 ]
Re:続・海外ホームステイの修学旅行(09/27)
例のアレですね。

こんな壮大なスケールの修学旅行をしていたなんて、全然知りませんでした!

私が知っている高校の修学旅行って、大学見学やスキーやディズニーランドの類ばかりです。

なるほど、生きるとはなんぞやを彼らは体験したわけですね。少なくとも彼らは”オレ様化”しないであろうと願います。
[ 2005/09/28 22:31 ] [ 編集 ]
費やし傾けたこころの重さ分だけ
ぅんぅん^^☆>弥々さん



 > どんな現場でも、その事に費やし傾けた心の重さ分だけ、得るものもあるものだのう^^



公的に報われるか報われないかは判らないけど、

そのひとのこころには、頑張った分だけきっと得るものがあるはずですよね。

それがなくっちゃね、と思うし、それでいいぢゃん、って思うし。



 > で・・・へぇ、キャラも室井滋・・・っていうか



弥々さんちのページで、弥々さんの動画を観せていただいたばかりでしたのでね、

ドキっとしましたよ。

弥々さん、みんなに内緒のお仕事でびっくりさせようとされてたの?って思っちゃいました。

室井さん、キリリとしたお声で滑舌よくキビキビ話されてて、

そういった役柄のときの弥々さんの感じでしたですよ~。本当にびっくら致しました。

[ 2005/09/29 02:21 ] [ 編集 ]
オレ様化
は~~ぃ。。。>♪がらがらどんさん



 > 私が知っている高校の修学旅行って、大学見学やスキーやディズニーランドの類ばかりです。



うちの下の少年の高校です。。。。orz.....



この17名の高校生たちは、今後何が在ったとしても、

「オレ様化」だけは絶対にないだろう、と思わされますですね。



「鶏をむしっちゃったんだぜぃ」とか

「密林で、虫をそのまま食べちゃったんだぜぃ」とかはあるかも知れませんが、

サバイバルスキルということで、自慢に思ってもいいことでしょうね。

いまや、私たちの年代でも、

パックに入った肉や魚しか見たことがないひとが、たくさん在り、

食事に、「いただきます」と手を合わせる意味を

きちんと子どもたちに言えないひとがたくさん在るのですから。。。orz.....

[ 2005/09/29 02:36 ] [ 編集 ]
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