職場の後輩から、大修館書店の、毎年全国の中高生を対象とした
自社の『 明鏡国語辞典 』に 載せたい言葉や意味、例文を
募集する企画が毎年ツボなのだ、と教わる。
調べてみると これは
『 もっと明鏡 』 大賞 というらしい。
大修館書店の辞書。
私が持っているのは、仏語の辞書と古語辞典、漢和新辞典しか無く、
大修館の国語辞典に『 明鏡 』なる冠がついているのを初めて識る(滝汗)。
『 もっと明鏡 』大賞とは、
大修館書店の、多感な中高生たちにとって、
辞書がより身近なものとなるようにとの全社的な取り組みのひとつで、
言葉を観察し、言葉についての意識を深め、感性を豊かにしていく
そんなきっかけのひとつになれば、との狙いらしい。
なるほど~~。
流行語大賞や『 現代用語の基礎知識 』、『 知恵蔵 』などに
( 一過性の )流行の結果として、話題となったり掲載されるのではなく、
生徒さんたちが 積極的に【 国語辞典 】に載せたい、と
身近に飛び交う語句にアンテナ立てて、その意味や例文を作成しようとしたり、
感性磨いて、新語をつくって貰おうとするところがポイントなんだね。
今年で4回目を迎え、全国の中高学校でも話題になっているらしく、
これを題材に授業をされたか、学校ぐるみでの応募も多いらしい。
特に今年度は、『 トンボ返り 』の反意語的な『 蝶々帰り 』、
大切なひとに届いて欲しい、『 想風( おもいかぜ ) 』、
ひとのために生きる 『 為生き( ためいき ) 』など、
青春時代まっただなかな中高生たちの
美しくも瑞々しい感性光る作品が際立っていたようである。
私自身は、昨今の 余りに短縮された美しくない単語や
フィーリング重視の 意味不明な造語には、
『 美しい日本語 』 が どんどん消滅させられていくやうな気がして、
どちらかというと不快に想うことが多かったりしていたのだが、
きっかけはなんであれ、中高生たちが自分で捻り出そうと
言の葉と楽しそうに向き合っている姿が目に浮かんで なんとなく楽しい。
実際に、ここで選ばれた新語が
『 明鏡国語辞典 』に掲載される訳ではないのだろうけど
きっと いろんな事象へのお子たちの温故知新なきっかけにもなるよね。
大修館書店の
【 言葉を観察し、言葉についての意識を深め、感性を豊かに 】
な狙いは しっかり根付きつつあるのではないだろうか。

** 今年度の 大賞 最優秀作品 のなかの
【 もしもきん 】。
まさに つい先日、
我が家で起こった事件だったので爆笑。
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今の言葉っていつの間にか出来上がってるものね(*^_^*)