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今日も元気で

今、生きて在れることに感謝し、限られた生を慈しみ、楽しんで、感謝のなかに在ろうと決意中。

出せなかった鯉幟と兜




我が家には、マンション用の鯉幟と
小さいけれど、とても上品で私のお気に入りの兜がある。


4月9日に、上の少年が誕生した日から、
嬉々乱舞の私の父が、市内の4つのデパート全部。
それでは飽き足らず、市内の大型玩具店を思いつく限り。
まだまだ問屋さんまで足を伸ばし。
吟味して吟味して、予算との兼ね合いに頭を悩ませながら
3日間掛けて選び抜いて買い整えてくれたものである。


仕事に燃えていた私は、結婚しない宣言をし、
(不覚にも)結婚してからは、
子ども持たない宣言をしてたバカ者だったので、
上の少年を授かったとき、父は嬉々乱舞状態だったのである。

指折り数えて、上の少年の誕生を待ち、
誕生すれば喜んで喜んで。

退院の日は、
「 たっくんをどんな雑菌がいるか判らないタクシーには乗せられない 」という
トんでもない理由で会社を早退し、自分の車で私を迎えに来た。
あきれ果てて、母と顔を見合わせたものである。

里帰りをしていた間、上の少年と離れ難く、
産後の肥立ちが悪くて、暫く寝付いた私を案じたのも重なり、
出社拒否症状態だった父。

…思えば、その頃から父の肝臓を癌が蝕み始めていたのであった。



この年のお盆に、父が逝く。
間際まで、カメラを手放さず、ずっと上の少年を撮り続けていた。

3年後の父の誕生日に下の少年が誕生し、
母は泣きながら、生まれたばかりの下の少年の耳元で、父の名前を呼んだ。

母は、仁を、父の生まれ変わりだと信じている。


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ----


鯉幟と兜の箱の包装紙には、父の達筆で、上の少年の名前が書いてある。
もう、その字も薄くなって来たが、その包装紙を私は捨てることができない。
でも、毎年、その字と向き合うのは、辛かった。


父の万感の想いのこもった鯉幟と兜。

この地に転居した年は出したが、以来、余りの忙しさに出しそびれていた。
早めに出すことはできても、きちんと収める気力体力に自信がなかったからである。
兜に付着するであろう花粉のせいにもした。

でも、今年は、これから虫干しを兼ねて出してあげたい。

しっかり父の想いと向き合い、父にごめんなさいを言う。

梅雨が 来る前に。




                      ※ ワンダー弥々丸さんの日記『こどもの日に寄せて・・・』
                          トラックバックさせていただきます。

                                    玉君鯉幟





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Re:出せなかった鯉幟と兜(05/06)
涙が出てしまいました。



実は私も「結婚はしない!」と思っていた一人だったのです。我が家の場合は、母が病床だったので・・。夫とめぐり合って、私の家での生活が始まりましたが、子供は要らない!!と言っていた私。



母の死と入れ替わりに娘を妊娠しましたが、その娘は母の最後と同じような状態で生まれてきました。

私よ♪とまるで信号を送ってくれているような母との共通点がたくさんあり、家族は母の生まれ変わりだと信じています。



きっと仁くんはお父様ですよ。

娘のために。孫のために走り回られ兜を買って下さったお父様です。
[ 2005/05/06 05:36 ] [ 編集 ]
親になってよかった・・
私は、自分が親になってからの方が、

成長があったと、おもっている。

今でも、成長しているかなぁ?

親の思いは、鈍感な私は、親になって初めてわかったような気がする。

まず、子どもたちを、しっかり育てよう。

それが、親にたいする親孝行。



うちの父母、自転車で1時間かけて、遊びにきます。

ホント、昔の人は、自転車でどこまでも行くんだから。
[ 2005/05/06 06:37 ] [ 編集 ]
Re:出せなかった鯉幟と兜(05/06)
ワンダーさんの日記で、お父様の気持を思い出されたのですね。。

日々の忙しさに、つい忘れがちな親のこと・・・

子を持って知る親の恩といいますが

本当ですねぇ!!!!

[ 2005/05/06 08:45 ] [ 編集 ]
Re:出せなかった鯉幟と兜(05/06)
うるうる・・・

いいお話です。

お父様がりうりうさんを想う気持ち、

りうりうさんがお父様を想う気持ち・・・。

立派になった長男くん、生まれ変わりの次男くん・・・。

きっとそばでいつも見守っていて下さってるんでしょうね。

[ 2005/05/06 10:15 ] [ 編集 ]
Re:出せなかった鯉幟と兜(05/06)
★ステキなコメントをありがとうございました。

   いつも心に響きます。  感謝しています。



より謙虚に、穏やかに優しく心がけたいと思っています。







素晴らしい日記ですね。いい生き方。

お父様もきっと喜ばれていますよ。

虫干しの意味からも=長く引き継ぐために、

ぜひ出してほしいけれど、

思いはずっと通じてる。

お子さん達のご縁も、守られている証ですね。



   胸がいっぱいになっています。



真の感動・・・   ありがとう。



[ 2005/05/06 11:51 ] [ 編集 ]
Re:出せなかった鯉幟と兜(05/06)
そうでしたか・・・

5月の節句には、【孫子のために鯉幟、やれ兜だぞ!】そういうもので単にジジババの恩をきせられたらという思いもありまするが・・・

先輩の父殿は、きっと察していらしたのでしょうねぇ。共に過ごせる時間が僅かしかないことを・・・いえ、余命を察知と言うのではなく・・・ほら、何か死期が近い方って、無性に現世に尽くしがたい思いをどこかでサインで出してらっしゃるような気がしてな。そんなこと、亡くなってから、わかるものであるのがなんとも・・・

初孫の誕生から僅か4ヶ月・・・父殿の思いは、偽りないものでありましたな。染み入りまする。

その三年後・・・同じ誕生日に次男さんが・・・これが巡り巡る不思議な縁(えにし)というものやなぁ・・・

大丈夫や!何があっても・・・先輩のご家族は、しっかり守られておる。なんや、きっぱり宣言したい気分である。

そういう守りがあって、今の先輩の歩みに輝きがあるのやなと・・・しみじみ深く・・・立止って・・・吾もまた・・・
[ 2005/05/06 12:15 ] [ 編集 ]
Re:出せなかった鯉幟と兜(05/06)
いいお父さんだったのね・・。

きっと鯉幟と兜をだすことで、お父さんも喜んでいることでしょうね。

お父さんの笑顔が見えるようです。
[ 2005/05/06 15:45 ] [ 編集 ]
親って。
孫のためにひな人形や兜や鯉のぼりを用意したいものなんですね。

なんて、私も親になってから分かりましたが。

お父様の愛情を一身に受けたお兄ちゃんと、生まれ変わりと信じてもらっている弟君。

家族の幸せ、ですね。
[ 2005/05/06 18:03 ] [ 編集 ]
Re:出せなかった鯉幟と兜(05/06)
こんばんは。

お父さんのりうりうさんを想う気持ちがとっても伝わってきました・・・。

お父様は、ちゃんと、りうりうさんの気持ちを」しわかっておられますよ。きっと、笑顔でね(^^)

私の父は、私の結婚も見ずに逝ってしまったから・・・。

ふと、父のことを思い出しました。

うちの次女は、主人の祖母の生まれ変わりです。

第二子を心待ちにしていたのに、なかなか妊娠せず

祖母が亡くなって一年が経とうとした時に発覚しました。

やはり生まれてみると、祖母にそっくりなんですよね。
[ 2005/05/06 18:13 ] [ 編集 ]
Re:出せなかった鯉幟と兜(05/06)
そんな思い入れのあるこいのぼりをなぜ出せなかったか、3連戦の日記を見ると、ますますお気の毒です(~_~;)



うちは、実家に帰ることを決めたおかげで、やっと今年はちゃんと出せました。



両方いるので、入れ替えです(^_^)
[ 2005/05/06 20:23 ] [ 編集 ]
HIMEchan♪さん、ポテコロ♪さん、有難うございます☆☆
この地に転居してからというもの、GWといえば、

ただただ「農作業とおさんどん」の日々。

「子どもの日」なんて早く過ぎ去って欲しいばかりだった私が、

弥々さんのブログに、「子どもの日」を皆で元気に迎えるということ、に

気付かせていただきました。



朝方3時に、私はこれを書きながら、たくさんたくさん泣きました。



> きっと仁くんはお父様ですよ。

> 娘のために。孫のために走り回られ兜を買って下さったお父様です。



お辛かったHIMEchan♪さんのこの最後の2行には、、、もう撃沈です。



私の父で、私の母で、在ってくれて有難う。

私の子どもに生まれて来てくれて有難う。



有難う。 有難う。 

別れるときも、「元気でまた、逢おうね」と伝えたいです。

[ 2005/05/08 20:12 ] [ 編集 ]
RE:親になってよかった・・
OMITAさん、ひとの親になる前の自分は、

消しゴムで消してしまいたいような未熟な私であったなぁ、、と。



> 今でも、成長しているかなぁ?



成長しなくてはならん、でしょう^^。

子どもたちは成長しているのだから。



子が15歳なら、親もまたその子の親となって15歳でしかありませんものね。

[ 2005/05/08 20:13 ] [ 編集 ]
いいお話かどうか、、、
こままさん。

私がもっと早く気付いてれば、幼い少年たちが兜の周りを喜んで走り回る、

そんな情景を父に毎年見せてあげられたのにね。



(長義兄のところが初孫で、それはそれは大きな武者人形があります。

 この地の長男の嫡男には、近隣や親類縁者がこぞって祝いの鯉幟を贈ります。

 だもんで、この地では、如何に大きくてたくさんの鯉幟が庭や田んぼに

 翻っているか、が、ひとつの力関係になっています。

 凄いところでは、目刺しみたく、横に全部並べたり、

 1番大きな真鯉だけ、幟にたくさんつけてます。

 夫の実家の武者人形は、恐いほどで、床の間にで~んと据えられ、みんな近寄りません。

 これも、甥っ子が帰省しなくなってから、義母は出さなくなりました。

 飾るの、大変だものね。

 そして、年々、何処の家も子どもたちが帰省しなかったり、

 神社のお祭りのような大きな幟なのですから、親だけでは年老いて幟を立てられず、

 この地でも余りでっかい鯉幟は見掛けなくなりました。。。。。)

[ 2005/05/08 20:14 ] [ 編集 ]
桜紫OKEIさん、こちらこそ有難うございます☆
おとうさまを亡くされたばかりのOKEIさん。

なのに、続いてわざわざお越し下さり、

心からのあたたかなメッセージを有難うございました☆



このブログを泣き泣き書き上げて、桜紫OKEIさんのページにお邪魔しましたら、

可愛らしい手作りの鯉幟たちに出逢いました。



しばし立ち止まり、ひとつひとつを見せていただきました。



親の想い、子の想い。

この世のなかは、こんなに愛情が満ち溢れているのに、

何処でどう間違っていってるのでしょう。



送り手と受け手と、それをとりまく状況と。

ただ、それだけの問題なのでしょうか。。。。

[ 2005/05/08 20:40 ] [ 編集 ]
じじばばの恩
じじばばの恩



弥々さん。

きっと、じじばばは、恩を着せたいがために兜や鯉幟を用意するのではないのですよね。

孫子を想い、用意した。 その気持ちが孫子に届かないから、伝わっていないから、

「あれだけ○○してやったのに」みたいな恩着せがましい言の葉や想いに

なって行くのだと思います。



じじばばの想いがまっすぐに私たちの胸に届き、

私たちの感謝の想いがまっすぐにじじばばの胸に届く。



想いや気持ちさえ純粋なら、こんなにたやすいことはないように想えるのに。

どうしてこんなに、難しくなってしまうのかな。



立ち止まって耳を澄ませてみること。

立ち止まって想いを寄せること。



巡り巡る不思議な縁。

誰でも、どんなときでも忘れてはなりませんね。

[ 2005/05/08 20:53 ] [ 編集 ]
雨だ~!曇りだ~!きぃきぃきぃ!
bamukero3さん、7日朝方まで土砂降り。

今日はどうも今一つ、空気が湿ってて。

このまま梅雨になったら、どぉしましょう、、、。



父は背が高くて、ハンサムで、おしゃれで。

博識で、な~~んでもこなしちゃう、私の自慢の父でした。

20歳の誕生日に、独身時代の父が飲み歩いてたお店を

ふたりで腕組んで、一軒一軒訪ねて飲み歩きました☆☆

忘れられない想い出です☆☆

[ 2005/05/08 21:12 ] [ 編集 ]
RE:親って。
ここで>あ~さんままさん

雛人形や兜、鯉幟。

お嫁さんの実家が用意するのか、夫側の実家が用意するのか。

地域や家々で色々としきたりや慣習がありそうで、

またまた、色々とモメる種がありそうですよね(←もう考え過ぎて疲れ気味(笑))。



「父の生まれ変わり」って、仁は知ってるのかな??

今度聞いてみよう(笑)。

母は、生まれて間も無い仁の耳元で、父の名を呼んだら、懐かしい仕草で反応した。

だから絶対間違いないって、言うんだけど。

[ 2005/05/08 21:56 ] [ 編集 ]
生まれ変わり☆
aymi0730さんは早くにおとうさまを亡くされたのですね。。。



「父が居たら喜ぶのに、、」って、いつも思ったり、

父の従妹などは、そう言ってよく泣きます。

不思議なもので、こういうときって、いつも私たちが倖せなときなんですね。



ヘコんでのたうちまわってるときに、

「おとうさん、助けて」って言うこともあるかもしれないけど、

大抵は違う。

「ここに居たら、喜ぶのに」。



これって、私だけなのかしら。

もしかして、慶び事を倍にしたい私の欲張り??(汗)



次女さんは、ご夫君の方のお祖母さま。

巡り巡り来る不思議な縁ですね。

お祖母さまが持ってらした、た~くさんの倖せ。

また次女さんにも、巡り巡ってたくさんたくさん訪れますように。。。

[ 2005/05/08 22:07 ] [ 編集 ]
何故出せなかったか…
ふにふに。。さん、有難うございます☆☆



>そんな思い入れのあるこいのぼりをなぜ出せなかったか、

>3連戦の日記を見ると、ますますお気の毒です(~_~;)



え~~~ん、そうなんですぅ。

んでもやっぱり、これは私の言い訳なんですよ。

お雛さまと違って、5月5日が過ぎたって、

収めるのはいつだって良かったハズなんですから。



今年はお雛さまも兜も出してあげられたんですね。

お雛さまと違って、男の子の方は、喜び方が微妙な気もします(笑)。

鎧武者のドラマが流行っていないと、世界が余りに遠過ぎるかな。

[ 2005/05/08 22:21 ] [ 編集 ]
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