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今日も元気で

今、生きて在れることに感謝し、限られた生を慈しみ、楽しんで、感謝のなかに在ろうと決意中。
月別アーカイブ  [ 2011年06月 ] 

実習生、初授業。




    少年の授業初日は、教壇に立っただけで頭が真っ白になり、
    くらくらぐらぐらしてしまった由にて、

    授業後に、特段、先生からは叱られなかったようであるが、
    何も覚えとらん、、、と 自責の念で、ヘコみまくって帰宅してくる。


    本人ともども 心配していた【 板書 】は、
    少年が 最初の一行を黒板に記したとき、
    その芸術的なまでの字の汚さに 教室中が どよめいた、らしい(爆)。

    やっぱり、とか、これまで 字を書くことを疎かにして来た自分への後悔とかで、
    カーっと頭に血がのぼり、頬が熱く、頭痛まで覚え、足元がふゎふゎし、
    最後まで そのままで チャイムが鳴り、授業を終えた途端。

    生徒たちが どどど と 黒板の前まで来て、
    懸命に 少年の字を解読しては、ノートに書き込んで行くのを
    茫然と突っ立って見てた、、、のだ と。 


    爆笑する訳にいかず、絶句したままでいる訳にもいかず、
    と、、とにかくポジティヴな声を掛けてヤろうではないか! > ぢぶん



         ま、その、とりあえず、
          あの重箱隅な  先生に叱られなかったのは僥倖だったんぢゃないの?
         突っ込まれるような失敗はなかった、ってことで。

         んでもって、
         授業時間が終わったのに、次の授業の準備もあるのに、
         生徒たちが わざわざ 黒板の前までノートを持って来て
         書き写してくれたなんて、良かったぢゃん。

         読みにくい実習生の板書内容を
         わざわざ書き写そうと思わせるほど、君の授業内容が良かったか、
         板書の中身がポイントを捉えていた、ということなんぢゃない?


    そういうと かろうじて 少年が ニヤリ、とする。
    私も ほっ と する。
 
  
         ほらほら、先生からお叱りを受けた訳ぢゃないし、
         明日は 今日と同じ授業内容なんだから、
         今日よりは 絶対、イイ授業になるのは間違いないし。
         良かったね!!
         とりあえず、今日は眠って、明日に備えよう?


         「 ぃゃ、明後日からは実験ぢゃけん、 それに備えんとね!! 」


    ふむ。 前向きに 浮上したなら良かった、、、と思ってたら、
    続けて 意外な話を聞かせてくれる。


  




    何が何だかわからないうちに終わってしまった自分の最初の授業に
    ヘコみきって、とぼとぼ廊下を歩いていたら、
    すれ違いざまに 音楽の先生が、「 をぅ! 仁。 生きとるか?? 」
    と 声を掛けて来て下さり、反射的に
     「 ぃゃ、マジ、ヤバいっす 」 と答えたところ、

     「 しょうがないなぁ、、顔色も悪いし。
       。。ちょっと 弁当持って一緒に来い! 」

    そうおっしゃられて、音楽準備室に連れてって下さったのだと。


    かつて、芸術で何を選択するか迷い、相談して来た少年に 音楽を勧めたのは私。

    結果、3年間、この先生にお世話になった。

    課題が厳しい美術や書道に比べ、楽だけれど、
    ギターやコールユーブンゲンのテストが、皆の前でひとりずつ、なのが
    嫌で嫌で、少年は、随分愚痴ってたものだった。
    コールユーブンゲンのテスト前には、どんだけ 特訓してあげたことか(懐)。

    声楽もピアノも半端ないし、顧問のブラスバンド部は何度も入賞されるなど、
    かなりの実力の持ち主であると 当時から少年も認めていたけれど、
    結構、テキトーな授業っぷりに見え、
    「 今日はクラシック鑑賞の日! 」 とおっしゃり、CDをセットした後、
    とっとと ご自身は準備室へ引き上げられ、
    そのうち、隣の準備室から 珈琲のイイ香りがしてきて、
    「 なんやそれ。 先生は休憩か?? 」 と よく憤慨してたのを思い出す。


  




    当時、生徒は入室厳禁 であった音楽準備室に 初めて足を踏み入れてみると、
    そこは、「 何が何でも国立大合格50%超え 」という 学校の方針に
    数字だけが大切なのか、と 公然と反旗を翻している先生の牙城となっており。

    同様に 反校長、反体制派な先生方が 教科を超えて、
    ちょっとした息抜きに訪ねて来られる溜まり場でもあり。

    そんなに広くもない準備室で、
    ぐったりと ソファーに寝そべってる数学の先生とか、
    校内禁煙なのに、換気扇の下で煙草をふかしてる先生とか、
    カセットコンロでラーメンつくってる先生とか。

    気心知れた仲間たち、といった感じの、
    だらりん ぐだぐだ な 空気のなかで、それぞれに
    校長や教頭の息が詰まる種々の締めつけのキツさへの愚痴をこぼしつつ、
    弾圧にメゲない生徒たちが 可愛くて仕方がなくて、
    この生徒たちを( 校長派の横暴から )どう守るか、と
    いった会話ばかりが飛び交っており。

   「 お前が 今、ここの生徒だったら、耐えられずに退めてたんぢゃないかのぅ。
     それほど、管理、管理で ごりごり統制の つまらん高校になってしもうた。
     ぢゃが、生徒たちは、涙が出るほどエエ子たちでのぅ、
     お前らの代より、数段良くできた健気な子たちなんぢゃ 」

    少年のときも、私の方が耐えられない位に窮屈で、四角四面の高校だった。
    当時よりもっと厳しく面白くない雰囲気を、少年も ずっと感じていただけに 


     「 初めて、息ができた感じ。
       めっちゃ癒されたぁああ にっこり

       音楽を選んどいて、ほんま良かったしぃ 」 だぶる


     在校時には 授業時間の他に接点もなかった音楽の先生が、
     自分を覚えて下さっており、
     声を掛けて下さったことにも感激していたのだったが、
     蔭で、こんな風に、いつも生徒たちのことを考え、
     愚痴混じりではあっても、こうして語り合っておられる
     先生方の姿が、彼にはとっても嬉しかったようで。


     加えて、既に異動されて この高校にはいらっしゃらない
     3年間少年の担任であった先生について、

      「 あの先生も、きっと苦労されてたんだよね 

     と ぽろりと漏らす。

     ををっ!!
     君は ちゃんとした理由もなく、あの先生を敬遠してたよね。
     私からみれば、先生は君を気に掛けて下さっていたようなのに、
     年賀状さえ出そうとしない君に、実は 胸を痛めてた。

     善哉、善哉!
     是非、今のその 君の気持ちを伝えてみたら?
     きっと 絶対、喜んで下さると思うよ!
     手紙、となると大変だから、葉書でいいぢゃん。
      「 今、教育実習に来ています 」
     その一行で、いい。  きっと 何かが伝わるよ!


     さらに
      「 先週、化学の授業をヤった○○、凄いわ 」


     当時は気付けなかった、
     過去の先生方の奮闘やお気持ちに想いをはせ、
     今の同級生の頑張りを 素直にリスペクトできる。

     それだけでも、君のこの実習生生活は
     めちゃくちゃ 君の糧になってくれているようで。


             実習に入って、初めての君の笑顔に
             ここ数日の憂さが するりと晴れて行く。


             現在、胸突き八丁。 正念場。


             ふぁいとふぁいと  > 少年と私。








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ジャンル : 学校・教育
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