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今日も元気で

今、生きて在れることに感謝し、限られた生を慈しみ、楽しんで、感謝のなかに在ろうと決意中。
月別アーカイブ  [ 2008年08月 ] 

農作業禁止令。






       金曜日。

       前日、正座した途端に歩けないほどの左膝の痛みに苦しんだ義母。


       本人も病院へ行く心積もりになっており、
       早朝から、何処で診ていただくこうか、と、何度も何度も電話が掛かる。


       この地には整形外科がなく、何処へ行くにも山越えをしなくてはならず。
       今後のリハビリ等々、義母も不安にかられたらしい。

       私は、それなりの設備の整った整形外科を勧めたのだったが、
       義母は、近隣の方々とも同時進行で相談し、
       結局、町内の接骨院へ行きたい、と言う。

       初診だけはX線のある整形外科が良いのでは、と言ったのだが、
       鼻先で却下され、溜息つきつつ、接骨院へお連れすることに。

       だが、私との電話の後でトイレに行き、便座に座った途端、
       義母曰く、「 膝が かくかくっとした 」ことで、
       なんだか膝がすっきりして、フツーに歩けるようになった。
       まだ抑えると飛び上がる程痛いが、これならもう、
       病院へ行かなくてもいい、とまた電話が入る。

       ぃゃぃゃ、また夕方、昨日のようになるかも知れないので、
       行くだけ行って、診ていただいてすっきり安心しましょう、と連れ出す。


±   ±   ±


        その接骨院では、
       「 剥離骨折的な、骨の異常の可能性が高いため、
         まずは整形外科へ行くように 」 と言われ、
        その場で迷った挙句、
        JR電車では通えない、北方の整形外科クリニックへお連れする。


        診断は、『 変形性膝関節症 』。


          なぁんだ、と気が緩む(゚゜)\バキ☆

          私自身、右膝は未だチタンプレートが入って半月板もなく、
          ぐしゃぐしゃのままだし、左膝も、バレーとこの体重で、
          しっかり、この『 変形性膝関節症 』であるから、である。

          これなら、症状からリハビリ対策まで百も承知!


        ところが、私のおそらく明るくなったであろう表情を、
        先生はちらりと横目で観られ、義母にとてもキツい調子で話しかけられる。


        曰く、これまでよくもった。
        だが、もうお仕舞い。
        ここからはどんどん悪くなるばかりであり、
        実際、この腫れは、水が溜まりかけているからである。

         【 お行儀に座ることは厳禁 】
         【 階段の上り下りの禁止 】
         【 散歩もダメ 】
         【 運動は腰掛けて、足首におもりをつけてヤる運動だけ 】
         【 畑仕事はヤめるように 】

        そこまで聞いていた義母は、
       「 畑仕事は私の唯一の生きがいで楽しみ、、 」 と口を開くが、


       「 その楽しみのために、すぐに車椅子になり、
         そこからオムツを当てるようになってもええんか?
         あんたの楽しみで、泣くのは、そこの嫁さんで?  」と一喝。

       「 いよいよ悪ぅなったら、手術をすりゃぁ、よぅなるがの、
         これも輸血の要る手術で、あんたの歳なら、生き死にを賭けるようになる 」

       「 悪いことは言わん。
         僕のおふくろは93歳で、頭も口も元気なんじゃが、
         もう、自分では歩けんし、何もできん。
         東京に住んどった姉が、介護のために広島に帰ってくれて、
         姉は24時間、おふくろを看てくれとるんよ。
         あんたはそうなってもええんか? 」

       「 こころや頭がどうであれ、身体は83歳の身体であり、
         これまでよぅ働き、よぅもった方じゃ。
         でももう、一生のうちの9割を使ったんよ。 はぁ畑はヤめんさい。

         これからは、トイレに歩いて行ける、風呂に自分で入れる、
         食事を自分でつくれる、それだけで有難いと思いながらの毎日を送らんにゃ。

         家の外にはもう、余り出られん覚悟でおらんにゃ。

         あんたの生きがいなんじゃけん、
         野菜や芋を一切つくったらいけん、とは言わんけど、
         膝を使えば使うほど、車椅子に近付くことを肝に銘じることじゃね 」


      



         義母はすっかりヘコんでしまって、胸が痛い。

            たちまち日々収穫しなくてはならない野菜や、
            もうすぐ食べられそうな枝豆。
            掘らなくてはならない根菜類。。。。

         義母の胸のうちが判るだけに、
         代わって私がヤります、とは言えない、私の状態が申し訳なく。

         「 来年は味瓜を、、 」と意欲に燃えてた義母を思うと涙が出る。


      


         散々ヘコんだ義母だけれど、義母宅に帰る頃には、

          「 もうそんなに痛くない 」。
          「 一切ダメ、とは言われなかった。
            楽しみ程度なら、ええんぢゃろ 」

         お得意のご都合の良い解釈が、どんどん拡大して行く(o_ _)oポテッ

         せめて膝の水がひくまでは、畑に出ないで欲しいとお願いしつつ、
         義父のアルツハイマーは、
         稲作をヤめて暫くして発症していったことが頭をよぎる。

         畑仕事しか、義母の趣味はなく、義母からこれを取り上げたら、
         鬱状態となられるのは火をみるより明らかだし、
         こころのはりを無くされ、こころを病まれたり、
         認知症へとすすまれてはイヤだ!


              。。。かといって、今まで以上に義母との時間をつくるのは、
              私のこころがもたない( ┬_┬)。



         義母は、四肢麻痺から死に至る、5年前の難病を
         気力体力、壮絶なるリハビリで克服していった頑張りをもつひとだが、
         元気になる目標の農作業禁止、散歩さえNO、と言われる今回は、
         どうやってこころを奮い立たせてクリアして行けばよいか。



             。。。。。途方にくれる想いがするけれど、まだまだ。

               幸いなるかな。
               深刻なる大病ではない。
               明日、車椅子に倒れる、という状態でもない。


                   今を大事に大事に。

                   そう、義母が考えてくれることを祈るのみ。

                      ふぁいと!! > 義母

                               ふぁいと!>ぢぶん  


ペン台風

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[ 2008/08/01 00:00 ] 老い。 | TB(0) | CM(23)