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今日も元気で

今、生きて在れることに感謝し、限られた生を慈しみ、楽しんで、感謝のなかに在ろうと決意中。
月別アーカイブ  [ 2006年11月 ] 

朝日新聞コラム 『 いじめている君へ 』








    しばらく前から、朝日新聞1面に各界の識者による

    『 いじめている君へ 』 『 いじめられてる君へ』

    2種類のコラムが毎日掲載されている。


    こういったコラムを連日1面に持ってくることは凄い。

    コラムの内容自体は、主としていじめられた実体験を持つ執筆者の想いを中心とした、
    それぞれ立派なものではあるが、
    しかし、正直、とってつけたような企画のような想いがし、
    このこと自体、を良いことだとは思えない私がいた。


      いじめられている側はともかく、
      いじめている側が、本当にこのコラムに眼を通し、
      向き合ってくれる、とは思えず、
      このコラムを読もうとするおとなたちを揺さぶる、動かすものがなくては、
      空振りに終わったり、
      何故、いじめがあるのか、そのいじめの構造をはっきりさせなくては、
     「いじめいじめと言うから、云々」という的外れな批判を増長させるばかり、
      のような気がしてならなかった。 

    朝日新聞も病むに病まれぬ想い、何かをしなくては、と
    1面トップに掲載し続けているのだろう、とは思うのだが。


       これまでのコラムのなかでは、

       11月15日の精神科医である斎藤環氏の『その安心感は自由を奪う』。

         いじめている君は、家でつらい思いをしたり、以前に自分自身が
         いじめられたりして、嫌な経験をしていないか。
         そのはけ口にしていないか。
         ひとをいじめることで得られる安心感は、不確かなもの。
         大人の世界も同じであること。

        「 いじめを続けることで、失われるものがたしかにあります。
          自分自身が大切で、かけがえのない人間であるという自覚が、
          いちばんに損なわれます 」

       11月17日の劇作家である鴻上尚史氏が
         いじめられている側にとにかく逃げることを勧めたこと。
         絶対に死なないこと。
         死んだって、いじめた奴らは決して反省しない。と言い切っていること。

       11月22日の、高史明氏(高校時代に出逢い、衝撃だった)の愛息を亡くされた慟哭。

       が、こころに残っている。


    あれこれ思っているうちに、このコラムが1面から社会面へと移動。
    2週間以上続いた企画も、このままフェイドアウトしていくのか?と
    今度は逆に、残念に思い始めた(←勝手な奴>ぢぶん)今朝、
    ジャーナリスト むのたけじ氏のコラムに出逢った。
    この切り口と視点がとても嬉しくて、
    どうしてもこちらでご紹介したく、全文を掲載させていただく。



   いじめている君へ

    『 すてきな素質貫けば 大人たち変える力に 』

                       ジャーナリスト むの たけじ さん


    私は最近の小、中学生のみなさんと話し合ってみて、
    みなさんに共通する特徴があることに気がつきました。

    話す相手の年齢や社会的地位、お金持ちか貧乏かなどに関係なく、
    対等の立場で向き合う。
    考え方がしっかりしていて、不確かなものはあてにしない。 友達を大切にする。
    相手の気持ちを思いやる。 もちろん友達の命の尊さを知っています。

    そんな素敵な素質を備えたみなさんの姿を知ったとき、
    これは今までの日本人の歴史の中で、最高に素晴らしい世代だとわかりました。

    今の大人たちを見ると、そうは思えないかも知れませんが、
    むかし、みなさんと同じ長所を持っていたときがありました。
    戦争に負けてから15年間ほどの時期です。

    古い考え方が通用しなくなって、みんなが一人の人間として向き合った。
    日本は負けるはずがないという思い込みが外れたので、現実をしっかり見ようとした。
    生き残ったものどうし、みんなの命を大切にした。

    でも大人たちは変わった。 あのころの思いを忘れた。
    相手の年齢や地位で態度を変えるいまの大人は、
    みなさんにとって、つめたい氷のように見えるでしょう。

    みなさんのまわりに、いじめがあるなら、それはみなさんが悪いのではない。
    あの素晴らしい素質を捨ててしまった大人の責任です。
    友達を大切にするみなさんがつらい気持ちになったとき、
    安心して相談できる相手になれるよう、大人が気持ちを入れ替えなければいけません。

    大人たちがどうあろうと、みなさんは、自分たちのよいところを貫いてください。
    それが大人たちを変える力になっていくでしょう。 



          11月27日 朝日新聞大阪本社版 30面掲載 改行/りうりう(本文はルビ付き)
 


怪獣くん



   
     イメージだけぢゃなくて、ほんとに小中学生のなかに入り込んで
     向き合っておられるひとであること。
 
     「 いまどきの… 」な目線で 子どもたちを見つめていないこと。

     子どもたちをポジティブにとらえ、それを活かしたい、と願っておられること。

     何より、一様に「 戦後教育 」云々を悪ものにしがちな論が多いなかで、
     お子たちは、こんなに伸び伸びと闊達に育っているではないか、
     変容していった、今の大人たちが悪いんだ、と
     平易な言の葉で、子どもたちに、私たちに直接語りかけておられること。


                            なんだか、朝から嬉しくて。


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[ 2006/11/27 08:55 ] 読みました^^*☆ | TB(0) | CM(20)