今日も元気で

今、生きて在れることに感謝し、限られた生を慈しみ、楽しんで、感謝のなかに在ろうと決意中。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

『 詩人の夢 』




        『 紫の砂漠 』 で すっかり4つの月を持つ世界 と
        主人公の シェプシ に 魅了され

        美しくも哀しい詩人となったシェプシの姿で完結! とは、

            ゃだ~~! これで終わっちゃ、ゃだ~~ヽ(`Д´)ノ
            哀しいだけで終わる シェプシぢゃないハズでしょ!

        と思いながら、松浦氏の2冊目『 詩人の夢 』を手に取ると、
        思いがけず、『 紫の砂漠 』の続編だったため、
        一気にテンションアップ  したのだったが。






紫の砂漠 (ハルキ文庫)紫の砂漠 (ハルキ文庫)
(2000/10)
松村 栄子

商品詳細を見る



詩人の夢 (ハルキ文庫)詩人の夢 (ハルキ文庫)
(2001/02)
松村 栄子

商品詳細を見る

『 紫の砂漠 』 『 詩人の夢 』
松村栄子 ハルキ文庫 ( いずれも絶版 )






        タイトルからして、続編の匂いがぷんぷんしてたのに、
        ゲットしたときに、何故か私は、全く別な物語、と思い込んでいたし、

        繙いてからも尚、4つの月を持つ地の物語だ!!  とは思っても、
        まさかに シェプシの詩人さんそのもののお話だったり、
        詩人となったシェプシ自身のその後のお話、とは
        ぜ~~んぜん思わなかったのだから、おめでたい話。 

        2頁目に シェプシの名を見つけ、一気にテンションが上がり、
        勢いで読み耽って即読了し、もう1度こころを落ち着けて読み直す。



        1作目で完結したのに、好評のために続作が出る場合、
        往々にして、蛇足的補完内容であったり、
        第1作を超えられないケースが多いなか、

        嬉しいことに 『 詩人の夢 』 は違っていた。

        既に、この地の世界設定、状況背景が頭に入っているため、どんどん進み、
        進みながら、どんどんと この世界の謎が明らかになり、
        三柱の神の元、ただひたすらに粛々と「 生 」を紡いで来た、
        この星の根幹が揺らぎ、
        この世界の成り立ちそのものが「 歪み 」であったことが明らかになり、

        内に外に争いが起こり、種族間で【 戦争 】さえ勃発する、
        そのごたごたが、さもありなん~~!的リアルさで

            では、シェプシは。

            自ら抱えて来た哀しみを背負い、シェプシはどう対峙するのか。

            詩人の夢とは何か、なんだったのか、
            詩人の魂の往き着く果ては。


        ラストシーンが それは美しく、 大満足。 



   




         松村氏とは初遭遇なので、大きく外しているかも識れないのだけれど。


         彼女は 「 生まれて来て良かった! 」 と 1度も思えていない御方で、
          「 望んで生まれて来た訳ぢゃない 」 この世界の
         血の絆、地の絆を煩わしくお感じになっており、

         「 一匹狼 」的孤高の魂を愛し、
         愛やら絆やらというものは、
         常に 自身の( 確固たる )意志で選択し育んでいくもの、
 
         そうでなければ、心地良くない、、、と思っておられるのではないか。
 

                 そう思えてならず、
                 彼女の他の作品を読んでみやう、と思わされる。

                   そしてそして、
                   なんとも美しき世界、美しき日本語だった、と思う。 



読

だぶる

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自分らしさへ


スポンサーサイト

ジャンル : 小説・文学
テーマ : ブックレビュー

タグ : 紫の砂漠 詩人の夢 松村栄子 芥川賞 ハルキ文庫 美しき日本語

[ 2010/05/20 00:00 ] 読みました^^*☆ | TB(0) | CM(0)

『 紫の砂漠 』




        恥ずかしながら、 喰わず嫌いで  芥川賞作家の松村栄子氏は未読。


        漠然と、今後もずっと無縁な御方ではないか、と感じていたのだったが、
        数年前の冬の古書店で いきなり 呼ばれた。



       『 紫の砂漠 』 というタイトルと
         パープルのグラデーションを掛けたハルキ文庫の装丁が大層美しく、

         手に取った瞬間、脳裏に 見渡す限りにアメジストを砕いたやうな
         透明感ある紫色の砂粒で埋め尽くされた砂漠が広がり。

         気がつけば 暫し白昼夢を見た如く佇んでおり、
         そんな自分にびっくりして、その隣にあった同じ著者の
         同じハルキ文庫の 『 詩人の夢 』 の2冊をカゴに入れたのだった。




       

『 紫の砂漠 』 『 詩人の夢 』
松村栄子 ハルキ文庫 ( いずれも絶版 )




        で、そのまま、積読山に埋もれさせてしまっていたのだったが、
        今回の手当たり次第な積読山発掘乱読行為中、ついに繙くことになり。



      




        繙いてみれば、4つの月を持つ世界の話。

        さすがに 世界構成がしっかりしており、
        その展開も単なるファンタジィというより、
        しっかりしっかり SF ではないか、と思わされる嬉しい出逢いとなった。


        私が呼ばれた『 紫の砂漠 』 とは、比喩でもなんでもなく、
        本当に「 紫色の砂漠 」であった。

        イラストが表紙のみで、本文にないことが 読む側の想像力の翼を
        大きく広げさせてくれ、主人公のジェプシ同様、紫の砂漠に惹かれ、憧憬する。


        この世界では 全ての人間は 性を持たずに生まれ、
        一生に一度の 【 真実の愛 】 に出逢ったとき、
        初めて 守る性と生む性に分かたれる。

       「 真実の愛 」に 何歳に出逢うのかは判らず、
        一生出逢わぬものもおり、出逢おうが出逢うまいが、
        皆、7歳まで生まれた村で「 生みの親 」の元で過ごし、
        その後、「 神 」の定めたそれぞれの「 運命の親 」の元へと送られる。

        それから7年間、「 運命の親 」に自分の生業となる仕事を教わり、
        次の7年で運命の親に恩返しし、その後、独立するのである。
         
 
        神の定めた運命の親が、生みの親よりも優り、
        「 真実の愛 」に 出逢うか否かが ひととして認められるか否かが決まる。

        「 血 」の繋がりや、「 ジェンダー 」の抑圧から解放されると、
        ひとは ここまで 他者を愛し育むために ロマンティックになれる――。

        そんな理想郷のやうな 愛の世界 と、

        「 運命の親 」 = 自分の生業 が神によって定められるという、
        この世界の根幹を成す「 見守る神 」「 告げる神 」「 聞く神 」の
        三柱の神の「 神話 」と対峙し、その成り立ち、誤魔化し、実態が
        明らかになっていく過程 とに、なかなかの読み応えを感じた。


        一冊のなかに これだけの濃ゆいものが詰まっているとは思えない、
        美しい情景のなかの 美しく切ない物語。


                  呼ばれたハズだわ~~と 味わい深く読了したものの、

                  ここで終わらせないで。
                  もっと読みたいんですけど 的 気持ちでいっぱぃ。

                  ため息つきつつ 次の『 詩人の夢 』 を 手に取ると、
                  『 紫の砂漠 』 の続編であることに気がついて
                  一気にテンションアップ。 




読

文中にイラストがなくて良かった!と思いながらも、
ジェプシが出逢い、大きな影響を与えた
翳りいっぱぃの「 詩人 」さんのイメージは、
超イラスト的で 『 辺境警備 』 の 神官さん だったり (滝汗)。


だぶる

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自分らしさへ


ジャンル : 小説・文学
テーマ : ブックレビュー

タグ : 紫の砂漠 松村栄子 芥川賞 ハルキ文庫 詩人の夢

[ 2010/05/19 00:00 ] 読みました^^*☆ | TB(1) | CM(2)


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。