今日も元気で

今、生きて在れることに感謝し、限られた生を慈しみ、楽しんで、感謝のなかに在ろうと決意中。

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『 粉ミルク 』



       生れ落ちてまもなく、父の方に引き取られた私は、当然の如く粉ミルクで育った。

       母が父と結婚したとき、私はまだ離乳しきっておらず、
       慣れない手つきで母が飲ませてくれていたらしい。


        赤ちゃんは離乳食が始まるまで、母乳、もしくは粉ミルクだけで育つ。
        だから「 乳児 」と呼ぶのであり、
        まさに、いのちを 母乳、もしくは粉ミルクだけでつなぎ、はぐくむのだ。



       一時期、三歳児神話とセットで、母乳至上主義が謳われたが、
       近年は、母乳が母体の血液を濾してつくられるため、
       母体の健康、食事内容に左右されること、
       高濃度のダイオキシン類やPCBが含まれている事実が明らかになり、
       「 ダイオキシンシンドローム 」状態に陥るおかあさん方も生まれ、
       随分と混乱の時代が続く。


       たまたま 私は、森永粉ミルク事件の後に生まれ、
       たまたま 明治の粉ミルクで無事に育つことができたのだったが。


       1955年に森永乳業徳島工場が製造した、缶入り粉ミルクに用いられた添加物。
       工業用の第二燐酸ソーダのなかに、不純物としてヒ素が含まれていたため、
       これを飲んだ1万3千名近くの乳児がヒ素中毒となり、
       130名以上の中毒による死亡者を出し、
       現在もなお、脳性麻痺、知的発達障碍、てんかん、脳波異常、
       精神疾患等の重複障碍に苦しまれていることを忘れてはならないと思っている。

       この添加物は、乳製品の溶解度を高める為に使用されるもので、
       森永乳業は、ただ、【 安価である 】という理由から、
       工業用のヒ素を触媒にして作られた化合物を使用していた。


       ウィキペディア によれば、1956年当時の厚生省の発表から、
       ヒ素の摂取による中毒症状(神経障害、臓器障害など)が出た被害者の数は、
       12,344人で、うち死亡者130名。

       しかし、当時は、障碍のあることを隠す傾向が強かったこともあり、
       この数字以上の患者が発生したことは確実とみられている。
       また、就職差別や結婚差別を受けたり、施設に封じ込められたり、
       保護者もまた、森永の粉ミルクを飲ませたという自責の念で、
       今なお苦しんでおられるのである。


       この事件のニュースを見聞きする度、母はいつも涙を流す。

           自分の腕のなかで、自分の瞳を見上げつつ、
           一心に粉ミルクを飲んでいた私の姿を思い出すのだ、と。
           愛しい想いが突き上げる、その倖せなひとときが
           地獄を呼ぶものだったなんて、本当に本当に許し難い、と。

       私は母の涙を観る度、
       「 たまたま 」 難を逃れた私、が生きて在る意味、を自問する。
 


    



       今回の、中国の粉ミルクから有害物質のメラミンが検出された事件では、
       メラミンによる腎臓結石発症の可能性のある潜在患者数は3万人と聞く。

       また、粉ミルクだけに留まらず、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、
       輸出向け加工品からもメラミンを検出。

       20日の時点で、死者5人、患者数6000人以上。
       中国の粉ミルクメーカーの最大手を始め、乳製品企業の2割にあたる22社、
       69製品からメラミンが検出されている。

       いずれも、粉ミルクのたんぱく質含有量を多く見せかけ、
       品質検査基準をパスする目的でメラミンを添加したものだと言う。



       中国の悪質な粉ミルクの事件は、初耳ではないので、
       ググってみたところ、2003年から多数ヒットする。
       当時も被害は全土に広がり、何人もの乳児が死亡し、
       2004年8月には、中国国家品質監督検験検疫総局が、
       中国全土の粉ミルク企業に対して実施したサンプル調査結果から
       54社のブラックリストを発表している


       YAHOO!ニュース によれば、今回の事件が発覚したのは
       9月8日に、腎臓結石になっていた乳児14人が
       同じ粉ミルクを飲んでいたことをつきとめた医師による表明からであるが、

       9月13日に、実は政府は、8月初旬には把握しており、
       北京五輪の混乱を避けるために隠蔽していた可能性が高い、と報道される。


          現在、中国の富裕層は、輸入品の粉ミルクに走り、
          杭州市では 宅配業者が職場で働く母親が休憩時間に搾った母乳を
          自宅に届ける新サービスを開始。

          
       余りの酷さに、声も出ない。

       代替品のない乳児用に、毒性のあるミルクをつくる。
       味を占めて牛乳やヨーグルト、アイスクリームなどにも混ぜ込む。

       そしてそれが判っても、一刻を争うときであるのに、北京五輪を優先する。

       政府が把握した8月初旬に、すぐ動いてれば、
       それだけ苦しむ乳児が減っていたのではないだろうか。

       また、彼の國において「 富裕層 」とは ほんの一握り。
       極フツーの民草の赤ちゃんは、いったいどうすればいいのだろう。
       國の政策として「 一人っ子 」を余儀なくされ、
       富裕層は罰金を支払って第二子をもうけているが、民草は罰金を支払えず、

       特に農村部においては、肉体労働を積極的に手伝ってくれる男児の出産を
       希望するため、妊娠時に性別検査を行い、
       胎児が女子の場合は中絶手術を行うケースが多発しているという。
                                  ( ウィキペディア )

       大事な大事なひとりきりの赤ちゃんを抱え、
       途方にくれる彼の國のおかあさんを思うと、胸が痛んでならない。



    



       ひと は 哺乳類、である。


       母親がダイオキシンやPCBの心配を持つことなく、
       食べ物に気をつけながら、安心して、赤ちゃんに母乳をあげられる。
       母乳が難しければ、安心して粉ミルクをあげることができる。

       そんな環境を私たちはつくり、守って行かねばならないのであるし、
       そうでないのなら、
       どうして、私たちにこの先、明るい未来が待っている、と言えるだろう。


       自分(たち)だけさえ、良ければ それでいい。

       そーんなことを言ってられるような状況では、既にない、と思えてならない。




台風



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キャベツを食べよう!!

全国的にキャベツが出来過ぎて、需給調整に入ってしまいました。
7145トンの出荷停止です。
全農長野では400トン停止、
北海道南幌町の収穫目前のキャベツ25トンが
トラクターで踏み潰されて廃棄処分されている画像を観ました。
鹿追町でも25トンが廃棄される由 (;;)。





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ジャンル : ライフ
テーマ : 生きる

タグ : 粉ミルク 森永粉ミルク事件 中国粉ミルク事件 メラミン キャベツ 廃棄処分 食育 食材 中国

[ 2008/09/21 01:59 ] ニュース | TB(0) | CM(8)


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