今日も元気で

今、生きて在れることに感謝し、限られた生を慈しみ、楽しんで、感謝のなかに在ろうと決意中。

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みたび 『 夕凪の街 桜の国 』。 




      12日。 出社日の翌日。

      へろへろだったけれども、 義母  諸々から逃げたくて、東広島市の映画館へ。


      『 HERO 』 封切後の最初のレディースディだからか、
      チケットを買うのに15分並ぶほど、いっぱいのひと、ひと、ひと。

      ここまでの賑わいは、お盆と正月、GWぐらいのもので、
      『 HERO 』 の人気にちょっとびっくり。


      でも今日は、『 夕凪の街 桜の国 』を観ることに決めていた。



          *  私の 最初の『 夕凪の街 桜の国 』 は こちら

              二度目の『 夕凪の街 桜の国 』 は こちら



夕凪の街 桜の国
夕凪の街 桜の国 posted by (C)りうりう





        映画化されると識り、それも実写化だということで、
        正直、なんだかとても気が重たかった。

        こうの史代氏の、あのほゎほゎのあたたかな絵柄とあのお話が、
        実写で表現できるとは思えなかったし、
        何より、ひと、による、リアルな表情、表現を目にしたくなかった。


        それは、早くから『 夕凪の街 桜の国 』を入手しながら、
        なかなか手に取れなかった気分と同質なものであることに気付いては いた。


            識ってる。 よぉく識ってる。
            んだから、今は 向き合いたくない。
            今は、泣きたくない。。。。そんなような気持ち。。。


        いよいよ封切、となって、鬱々とした想いを抱えながら、
        愚図愚図と、忙しさを言い訳にして。

             でも、、、観ずに終わっちゃったら、きっと後悔する。


        んだから、今日は覚悟を決めて行った。
        ハンカチも2枚用意した。


        『 HERO 』開演を待つ、ひと、ひと、ひとで、ごった返すなか、
        それでも『 夕凪の街 桜の国 』のスクリーン前には
        50名程度入っていて、何故だかちょっと嬉しくなる。


        そして始まり、


           文部科学省 特選
           文化庁 支援
           広島県知事 推奨
           東京都知事 推奨 、、、と来て
           広島市・広島市教育委員会  後援。

           日本PTA全国評議会 特薦
           青少年映画審議会 推薦
           日本映画ペンクラブ 推薦

           、、、と、ずらり並ぶのを眺めつつ、

          「 広島市・広島市教育委員会 」の後に並ばない、
          「 広島県・広島県教育委員会 」を思い、

           ナガサキ がないことを思い、なんで都知事が、と思い、、
           思いっきり気が散って、マズいなぁ、、と思っていたら。

           そこへ、一字、一字が描かれていく。


        広島のある
        日本のある
        この世界を
        愛するすべての人へ






           ( 以下、ネタバレ含む )


        ネイティヴから観れば、
        イントネーションの強すぎる広島弁には違和感があり、
        その分、指導に忠実にゆっくりはっきり、
        できるだけ自然に発音しようと懸命に演じる役者さんたちに、
        朴訥とした誠実さを感じ、それがそのまま こうの氏の絵と重なる。

        そしてひとつひとつの台詞がこころに残る。
                 (藤村志保さんの広島弁は、さすがだった!)

        広島弁に慣れない観客は、逆に、懸命に聴こうとし、
        ひとつひとつの台詞がこころに刻み込まれるだろう、と思う。


        そして、気付く。

        シチュエーションはところどころ変わっても、
        台詞は全て、原作のこうの史代氏の描かれたネームのまま、であることに。

        そして、、、、皆実の台詞が、
        あの日、友を全て失い、唯一生きて戻った隣家の友の最期を看取り、
        独り生き残った私の母の言の葉そのもの、であることを
        リアルに突きつけられて、私は慟哭する。


          「 うちは生きとってもえぇんですか 」

          「 うちは 倖せに なったら いけんような気がする。

            倖せだと思う度、美しいものを見る度、
            おまえの住む世界は、そっちではないのだと声がする 」


        母もずっと、
        自分独りだけが生き残った意味を突きつけられて生きて来た。
        自分独りが倖せになる訳には行かないと。

        意義のない生は紡げない、と、大きな十字架を自ら背負い、
        禁欲的な奉仕、奉仕の日々を送っている。


        皆実は言う。


          「 原爆は 落ちた んぢゃなく、落とされたんよ。
            うちらを 死ねばいい、と思った誰かによって 」。

          「 1番怖いのは、死ねばいい、と思われるような人間に
            本当になっとることに気が付いてしまうこと 」。


        皆実に想いを寄せる打越は、何も言えず、
        やっとの想いで、

          「 生きとってくれて、有難うな 」

        と呟き、皆実の手を取る。 


        それから突然後遺症が発症し、息を引き取りながら、皆実は思う。

       
          「 嬉しい?

            13年も経ったけど、
            『 やった! またひとり殺せた! 』 と ちゃんと思うてくれとる? 」








        原爆は 「 しようがない 」 ものだったのか? ――  否!

        戦争は 「 しようがない 」 ものだったのか? ――  否!

        否。  否。  否。   断じて 否。

        ひと が ひと を殺した時点で、
        戦争には、「 正義 」なんて ない。

        いったい何のために、私たちは言の葉を持ち、
        素晴らしい智恵に恵まれているのか??


        この悲しい『 夕凪の街 』の後、
        『 桜の国 』は難しいのではないか、と思えた。

        『 夕凪の街 』のひとたちが、余りにも圧倒的な存在感でもって
        こころに焼きついてしまったので。

        でも、七波は、母や皆実、祖母の死を乗り越え、
         「 この父を、この母を、自分で選んで生まれて来たのだ 」と
        見事にきりりと述懐してくれた。

                
             それで 被爆二世や三世の不安や苦しみが【解決】する訳ではないけれど、
             でも、打越の言の葉と合わせて、七波のこの言の葉は、
             少なくとも、私の母を救ってくれる。

             その母を選んで生まれることはできなかったけれど、
             そのひとを母と呼ぶ 私を救ってくれる。


                  、、母 が 父と乳児の私を選んでくれたことに
                  こころから感謝しつつ。


            願わくば、『 夕凪の街 桜の国 』を、
                ひとりでも多くの方々が、観て下さいますように。
            願わくば、『 夕凪の街 桜の国 』が、
                ひとりでも多くの方々のこころの傍らに在りますように。
  


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泣

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                   * 原作が被爆後10年であるのを13年にしたのは、
                     『 三丁目の夕日 』に合わせたかったからとの由。

                   * 平野、フジミ、翠、皆実、旭、(霞)。
                     『 夕凪の街 』の平野家の人物名は、
                     平野を含めて、全て広島市の町名である。

                     翠も皆実も旭も霞も、私の中学校区。
                     結婚後、翠町には3年間住み、皆実町には6年住んだ。
                     平野町、富士見町は、そのすぐ隣の中央地帯である。

                   * 9.11を迎えた翌日、これを観た日に、
                     安倍総理が辞意表明。(一生忘れない!)



               追記)● 非公開日記に書き入れたため、再アップ。
                     【Last updated 2007/09/13 3:31:03 AM】以降、
                    本文の空白部分を3字詰め、3字訂正、2行追加。

                   ● 以降、トラックバックのため、3度アップ。
                    本文変更なし。



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ジャンル : 映画
テーマ : 考えさせられた映画

タグ : ヒロシマ 夕凪の街桜の国 こうの史代 原子爆弾

[ 2007/09/13 00:00 ] 観ました^^*☆ | TB(0) | CM(20)


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