広島県には、3つの特産物がある。
1つには、いわずと知れた 広島牡蠣。
2つ目は、縫い針。 ( 縫い針の全国シェアは驚異の100% )
そして、筆。
なかでも、私の通勤途中にある熊野町は『 筆の里 』と呼ばれ、
熊野の筆は、国内生産量の8割を占める。
1935年から始まった
『 筆まつり 』は、
現在も毎年9月23日に行われ、町政の町をあげての大規模なものである。
とはいえ、書道用の筆は戦後めっきり需要が減り、
危機感を覚えた熊野町は、鋏を入れない赤ちゃん髪の毛でつくる『 胎毛筆 』、
そして、お化粧のときにつかう『 化粧筆 』に力を入れ、
殊に、化粧筆、化粧ブラシは、その高い品質に、
芸能界中心にファンが増え、ハリウッドなどでももてはやされることとなった。
1975年には伝統的工芸品の指定を受け、
現在、1500人強の熊野筆の技術者を擁し、伝統工芸士は17名。
( 広島県で経済産業大臣から伝統的工芸品の指定を受けているのは4つ。
熊野筆……文具 1975年、広島仏壇…仏壇・仏具 1978年
宮島細工…木工品 1982年、福山琴……その他工芸品 1985年 )
だが、伝統の熊野筆も、
原料高騰の折から、毛は中国やカナダから輸入されているし、
軸は町内どころか、国内各地の竹だけでは採算に合わず、
中国や台湾からの輸入品が使用されている。
そして、中国などからの安価な輸入筆の台頭、後継者問題。
女性たちの間で、化粧筆のブランドとして引っ張りだこの「 熊野筆 」も、
ニッポンの「 伝統工芸 」の抱える問題からは逃げられない。

その 「 熊野筆 」 の 頬紅用の化粧筆を、職場の後輩から 贈られる。
後輩の母上の伝で、たくさん手に入ったから、というのである。
私はメイクをしないので、まるっきり不要であるし、
そんな私がこんな立派な高級筆を持つのは勿体無いため、固辞したのだが、
みんなに1本ずつ、と母から言われたから、と後輩は譲らない。
それなら、誰か貰って欲しい、と後輩たちに言うと、
奪い合いになっちゃうからか、後輩たちも遠慮して、誰も挙手してくれない。
う"~ん。。。
それなら、、、、そうだ、会社に置いておいて、
ノートPCのキーボードを綺麗にするのに使おうかな。。
ぼそっと呟いた途端、職場の空気が一気に冷え冷えとし、
後輩たちの非難の眼差しが一斉に飛んで来た。 (o_ _)oポテッ
え~ん。 んぢゃ、私に、いったいどーしろと~。
結局、机の引き出しの肥やしになってしまって、
一番勿体ないことになっていたのだが、
この度、良き使い道を思いついた。

珈琲メーカーで珈琲を5杯分入れては、それを1日2~3回飲んでいた私が、
ここ2年は、ちゃんと1杯分ずつ丁寧に豆を挽き、1日3杯まで、と決め、
大切に味わって飲んで来た。
この珈琲ミルのお掃除にどうだろうか(//▽//)☆☆
ミルについてるブラシぢゃ、あまりにちっちゃくて硬くて、面倒なんだもん。
これなら、毎日、大事に使うし、
使う度に後輩や母君にも感謝できるというもの。

、、、、 え?? ダメ ??
試しに、1回、手の甲を筆でくるくるっと撫でてみた。
柔らかいのにこしがあって、とても気持ちがいい。

ほっと安らぐ感じ。
チークパウダー も きっとイイ感じで含むのだろう。
自分に似合う、お気に入りのチークをこの筆に適量含ませ、
頬にあて、美しく装っていく悦びは、きっと倖せなことなのだろうな。
で、この筆をケータイで撮ってここに載せよう、と思ったら、
筆がない!

また、我が家に こびとさんが~~~(゚゜)\バキ☆

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